ネットで育ち、ネットではばたく新感覚プロ
小倉 孝

第1回カッパギプロ麻雀CS優勝者の小倉孝プロ。3月にも平均G2204G、トップ率0.363、平均順位2.150と、月間部門賞主要3部門の全てにおいて、部門賞獲得者を上回る驚異的な成績を収めた。カッパギCSプロインタビュー第1弾は、小倉プロの強さの秘訣に迫りたい。

小倉流手筋講座inTAISEN

まずはこの通算成績を見て欲しい。(2004年4月28日現在)

全てにおいて完璧な数値だが、特に半荘平均Gがもの凄い。並みいるTAISEN強豪の中でも最強クラスでようやく1100前後という平均Gが1500である。

小倉 TAISENでは特にチップに気をつけて打っています。チップ1枚5000点、チップ4枚で着順1つ分がカバーできます。これは大きいです。

東1局 西家 9巡目 ドラ二萬

(牌図をクリックすると、牌譜のダウンロードができます)

小倉 カン八萬のテンパイですが、テンパイ取りではツモアガリが期待しづらい形です。すぐにいい待ちになりそうなのでテンパイとらずの打九萬
すぐに上家の7筒が出たのでチー、打七萬としました。


(牌図をクリックすると、牌譜のダウンロードができます)

小倉 赤赤を生かせる3面待ちになります。ピンズが場にやや安かったことも考慮に入れて、安めが出たら場合によっては見逃してツモりにいきたいと思っていました。結果的にこの局は、高めがでたのとリーチが入ったのであがりましたが。

見逃しまで視野に入れて、2枚の赤を最大限に生かす。これがTAISENルールにアジャストした小倉流の手筋だ。

小倉 ルールによって打ち筋は当然変えていきます。東風荘で打つときは東風荘の打ち方、協会ルールの時は協会ルールの打ち方があります。

せっかくなので、TAISENで勝つためにアドバイスをいただいた。

「三色より両面・赤牌」
 小倉プロのデータを調べてみると、確かに三色の出現率が平均よりも低い。(平均約3.8%のところ、小倉プロは約2.9%)

「待ちを良くしてリーチ」
ツモアガリでのチップが重要なTAISENでは、好形多面待ちからのリーチが大事。

南1局 西家 3巡目 38400点持ち ドラ5筒

(牌図をクリックすると、牌譜のダウンロードができます)

3巡目テンパイでリーチといっても良さそうだが、ここはダマ。
ダマで發をとらえられるし3568索ツモでいい待ちになる。好形テンパイになればツモアガリを狙ってリーチ。

「0メンツでは役牌は鳴かない」
 まだ手牌の形が固まっていない段階で字牌の1鳴きは、リーチの権利を失う分不利。鳴きを入れるのは最低1メンツ完成したあとにしたいところ。

ネット麻雀とリアル麻雀の違いは?
小倉  麻雀を覚えたのは高校の頃です。とはいえそのころはまだ仲間内での麻雀が中心で、セオリーもしっかりしていませんでした。
転機となったのは2年前の9月、東風荘というネット麻雀サイトとの出会いでした。ここで4000半荘ほど打ち込んで、牌効率について徹底的に勉強したのがいまの自分につながっています。

◇ネット麻雀で勉強したことで良かったことはありますか?

小倉 ネット麻雀の優れている点は、対局が終わった後に牌譜を見直して考えられるところです。フリー麻雀では打ってその場で終わりですから。また、フリーソフトを使って、自分の成績や打ち筋などを分析することも勉強になりました。

◇ネット麻雀とリアル麻雀で違いはありますか?

小倉 ルールが同じなら、一緒です。違いはないと思います。  ラグ(※)などもあるので、もちろん完全に同じ訳ではないのですが、本質的には同じものだと思っています。麻雀界ではネット麻雀を一段低いものとして見ているようですが、ネットでもリアルでも同じ麻雀。強い人はどっちでも強いというのが私の考え方です。

インターネット麻雀で鍛えてプロ入りした小倉プロは、アナログな領域を何より重視する傾向が強い麻雀プロ界では異質の存在だ。そんななかで、爆弾発言とも取れる「ネットでもリアルでも同じ」という主張。あえて使ったセンセーショナルな言い方は、プロ麻雀界における自分のアイデンティティを保とうとする叫びなのかもしれない。

◇最後に、TAISENのお客様に対して一言お願いします。

小倉 たくさんの方々と対戦したいです。私が予約していたら是非ともご予約くださいね。




(※)ラグ:ネット麻雀では、鳴ける牌が出たときに、そのプレーヤーに鳴くかどうかを確認するため、捨て牌から次のツモの間に時間が生じるときがある。その時間をラグといい、相手の手牌を読む重要な要素となる。   


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